上山市で「すこやか教室」を開催
~高血圧を防ぐ~適塩の効果と食生活のポイント をテーマに解説2024/07/31 【お知らせ】
7月18日(木)、上山市中部地区公民館で『すこやか教室』を開催しました。
今回は、「~高血圧を防ぐ~適塩の効果と食生活のポイント」と題し、山形大学医学部附属病院栄養管理部管理栄養士の渡辺真理さんが講演を行いました。
はじめに、高血圧より進行しやすい動脈硬化や発症しやすい疾患、血圧が上がる仕組みについて説明し、原因として加齢や塩分の過剰摂取などの影響について解説しました。
令和4年度の山形県県民健康・栄養調査による塩分摂取量は、男性11.6g/日、女性9.7g/日であり、県の目標とする8g/日よりも多く、その原因として、『ラーメン』に代表される麺類の摂取頻度の多さや、『しょうゆ』の使用量の多さ、『漬物』の摂取頻度の多さなど、山形県民ならではの食文化による影響があるのではないかとの考察がありました。
続いて減塩の必要性についての説明があり、食塩を多く含む漬物や梅干し、麺類の摂取頻度、調味料の使い方やおやつの摂り方など、減塩のための具体的なアドバイスや減塩のコツについて紹介いただきました。
さらに、栄養バランスの良い食事の摂り方についての説明があり、高血圧の人が摂りたいカリウムや食物繊維などを多く含む野菜料理の摂り方や、たんぱく質の適量などについて、渡辺さん自身のクックパッドのレシピを紹介しながら具体的な献立例を提示しました。
そして日常でありがちな塩分摂取過多だった食事とおやつ例を、塩分8g以内にアレンジした食事例として提示し、身近な事例を用いて具体的にお話いただきました。
最後に参加者の皆様に、今日学んだ事で食事に対する意識を変える事、それにより行動が変わり、前向きに気持ちが変わり、健康データが変わると将来が変わるかもしれないと伝えられました。そして、5年後・10年後の健やかな未来を見据えた食事療法として、今できる事から始めてみる事、身近な方にも今日学んだ事を伝えてほしい、食生活改善だけでは防げない高血圧もあるので、その場合は医師の診断を受けてほしいとのお願いがありました。
講演後は、参加者から質疑応答があり、笑いを交えながらも真剣に質問にお答えいただきました。
◆すこやか教室とは・・・
「山形県コホート研究」の成果の還元と県民の健康増進を図る目的で2007年にスタートした山形大学医学部の出前講座です。研究に協力している自治体(山形市、酒田市、寒河江市、東根市、天童市、上山市、米沢市、高畠町、舟形町)からテーマを募り、山形大学医学部の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が講演や実技指導を行っています。
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