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「県民健康講座」で血液がんの最新情報について解説2024/05/14 【お知らせ】


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講演する 横山 寿行医師


 健康寿命延伸に向けて身近な病気や最新の医療を学ぶ県民健康講座(主催:山形新聞、山形放送、山形大学医学部、県医師会、県看護協会)の今年度初回講座が5月9日(木)、山形市の県生涯学習センター遊学館で開かれ、市民ら約200人が参加し、疾病や予防について知識を深めた。
 本学部からは、山形大学医学部附属病院内科学第三講座教授の横山 寿行医師が「血液がんをもっと知ろう~診断から最先端治療まで~」と題して、血液の基礎知識や働き、血液がんの診断・治療について講演を行った。
 横山医師は、「血液がんは血液を作る過程の細胞が悪性化したものである。急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった血液がんは、風邪と誤認しやすい日常的かつ多彩な症状で発症するので、症状が続くようであれば、受診・検査を受けてほしい」と述べた。また、「血液がんの治療は抗がん剤治療が中心となるが、その治療法は進歩しており、従来の細胞障害性抗癌剤に加え、正常な細胞へのダメージが小さい分子標的薬も導入されている。CAR-T細胞療法や二重特異抗体などの新規治療も登場し、その治療成績は改善傾向にある。」と解説した。
 同講座では、山形県立保健医療大学の上月正博学長も「心不全・心筋梗塞を予防する 東北大学方式 心臓リハビリの効果」の演題で講演した。

講演の様子
講演の様子
多くの方からご参加いただきました
多くの方からご参加いただきました