お知らせ

「膝痛・腰痛予防」~痛みのない生活を取り戻すには~ 山形市金井コミュニティーセンターで出前講座2023/10/27 【お知らせ】


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講座の様子


 10月12日(木)、山形大学医学部出前講座「すこやか教室」が、金井コミュニティーセンターを会場に開かれ、医学部附属病院リハビリテーション部 理学療法士の加藤以知子さん、浦山樹さんのお二人が講師を務めました。
 前半は膝痛については、浦山さんより膝痛の原因、対処療法、予防方法の3点を解説しました。冒頭12項目のチェック項目をそれぞれ確認してもらい、膝痛のメカニズムについて、関節軟骨が減ること、靭帯が年齢や過去の外傷の影響等により揺らぐこと、関節が変形してしまうことが原因となることが説明されました。
 講義後は、予防対策として具体的なストレッチについて、実演を交えながら紹介され、参加者も体を動かして実践しました。
 後半の腰痛については、加藤さんより、日本人の8割以上が一生に一度は腰痛を経験すると言われており、しかしながら腰痛経験者の70%が原因不明な腰痛であることが説明されました。腰痛についても、医療機関の受診を判断するためのポイントが8項目紹介され、当てはまった場合にはそれまでの病歴や体調を踏まえ判断してほしいとのアドバイスがありました。また、腰痛との向き合い方として、安静だけではなく、早期からできる範囲で活動していくことが重要であることが強調されました。
 続いて、膝痛と同じく腰痛予防のストレッチが紹介されました。まずはセルフチェックを行い、個人の痛みの向き(腰を曲げるまたは腰を反る)を確認し、痛みとは逆に運動を行うのが良いことを解説しました。チェック後は、それぞれの痛む場合に合わせたストレッチを実演し、具体的な行う事例も紹介されました。最後に、ストレッチ等による予防だけでなく、生活環境についても腰痛予防を意識して改善することが紹介されました。
 膝痛・腰痛どちらのストレッチについても、呼吸を忘れず、痛みの出ない程度に無理せず行うことがアドバイスされ、参加者も実際に指導にあわせて体を動かしながら参加する講座となりました。

◆すこやか教室とは・・・
「山形県コホート研究」の成果の還元と県民の健康増進を図る目的で2007年にスタートした山形大学医学部の出前講座です。研究に協力している自治体(山形市、酒田市、寒河江市、東根市、天童市、上山市、米沢市、高畠町、舟形町)からテーマを募り、山形大学医学部の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が講演や実技指導を行っています。

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講師を務めた浦山理学療法士
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膝痛予防のストレッチを体験しました
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講師を務めた加藤理学療法士
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予防の一環として日常の環境も見直してみませんか?
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腰痛予防のストレッチも体験しました