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自宅での急変時の対応を学ぶ 上山市で出前講座2023/09/21 【お知らせ】


講師を務めた菊地看護師


 8月29日(火)、山形大学医学部出前講座「すこやか教室」が、上山市北部公民館を会場に開かれ、医学部附属病院看護部 クリティカルケア認定看護師の菊地爽花さんが、「自宅での急変、どうしますか?」をテーマに講演しました。
 菊地さんは、
 ①山形県の救急医療の現状
 ②救命曲線と救命の連鎖、一次救命
 ③救急車を呼ぶか迷ったら?判断に迷う症状 やけど(熱傷)、急性中毒、環境障害
 ④山形県救急電話相談、全国救急アプリの活用
の4つの項目についてそれぞれ説明しました。
 一次救命に関しては、救急車を呼んだときはどうするか、どんな呼吸をした時には救急車を呼ぶと判断してほしいか、などを具体的に紹介しました。また、自宅だけでなく、スーパーや道端等身近な場所で起こりうることであることを説明し、対応方法についても、ドラマや過去の対応との違いを比較し、現在の方法について分かりやすく解説しました。
 また、菊地さんは、自身の経験をもとに「急変時の対応は戸惑うかもしれないが、心臓マッサージが必要だと判断できる時には迷わずにやってほしい、一人で頑張るのではなく周りの人も巻き込んで進めてほしい」とアドバイスしました。
 救急車を呼ぶ際の判断についても、高齢者や成人、子どもの場合など、該当する年齢層の事例に合わせて分かりやすく説明しました。
 最後にまとめとして、救急アプリの活用や、救急搬送時に意外と忘れる持ち物の具体例など、救急医療の面からの具体的なアドバイスもあり、参加者からも感心の声が上がっていました。

◆すこやか教室とは・・・
「山形県コホート研究」の成果の還元と県民の健康増進を図る目的で2007年にスタートした山形大学医学部の出前講座です。研究に協力している自治体(山形市、酒田市、寒河江市、東根市、天童市、上山市、米沢市、高畠町、舟形町)からテーマを募り、山形大学医学部の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が講演や実技指導を行っています。


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講座の様子

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今回はメディア様からも取材いただきました