脳卒中に負けないために知っておきたい予防と治療 「県民健康講座」で説明2023/07/19 【お知らせ】
今年度2回目となる県民健康講座(主催:山形新聞、山形放送、山形大学医学部、県医師会、県看護協会)が7月6日(木)、長井市のタスパークホテルで開かれ、市民ら約110人が参加し、疾病や予防について知識を深めた。
はじめに山形大学医学部附属病院脳神経外科准教授の小久保安昭医師が「脳卒中に負けないために知っておきたい予防と治療」と題して講演した。
小久保医師は、脳卒中については早急に病院を受診すべき5つの症状があること、脳梗塞には3つの種類があり、病気を疑う症状は4つあること、くも膜下出血については発症の個人差があるものの激烈な頭痛を伴うことが多いことについて、それぞれ紹介した。
本邦における脳卒中について、昭和50年代と比較し、発症する年代や食生活の変化により、脳出血と比べ脳梗塞の割合が高くなっている。これは山形県も同様の傾向であるがは全国と比べて脳出血の割合がやや多い。患者の発症平均年齢が上がっているため、その予後については支障なく生活できるようになった人が増えているとは言えない状況にある。なお、くも膜下出血については、3割弱は亡くなる病気であるが、4割程度は自立した生活を送れる状況となっている。
小久保医師は、「予防としては、特に血圧管理が大切であり、自宅よりも病院で測るほうが高めに出ることを念頭におき、自身の血圧を測定し管理していくことが大切である。また、少しでも異変を感じたら、出来るだけ早く病院を受診してほしい。」と強調した。
次いで米沢市大道寺医院の大道寺浩一院長が「がん予防してますか?」の演題で講演した。
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