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【プレスリリース】膠芽腫(悪性脳腫瘍)に対する糖尿病治療薬メトホルミンと抗がん剤の併用療法の有効性を評価する先進医療(第Ⅱ相臨床試験)を開始2022/06/29 【研究成果】


国立がん研究センターとの共同研究の成果について、プレスリリースしました。

【発表のポイント】
● 国立がん研究センター中央病院などは、日本医療研究開発機構(AMED)の支援をうけて、難治・希少がんの悪性脳腫瘍である膠芽腫に対し、糖尿病治療薬メトホルミンを併用する多施設第I相臨床試験を2021年3月から先進医療Bで行い、その安全性を示すことができました。

● 2022年6月からは有効性を検証するための第II相臨床試験を、国立がん研究センター中央病院など5施設で開始しました。(山形大学医学部附属病院でも実施します。)

● メトホルミンは一般に広く使われている糖尿病治療薬で、山形大学と国立がん研究センターの共同研究で、膠芽腫モデルマウスのがん幹細胞の腫瘍形成能を喪失させる可能性を報告し(日本学術振興会科学研究費助成事業 2009-2011年度 基盤研究[B])、2019年に特許を取得しています。

● メトホルミンによる様々ながんに対する有効性が報告されていますが、値段が安く利益をあげられる可能性が低いことから、企業によるメトホルミンのがんに対する臨床開発が進みにくいのが現状です。

プレスリリース全文(PDF)