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「県民健康講座」で最新の膵臓がん診療を紹介2021/07/12 【お知らせ】


 県民健康講座(主催:山形新聞、山形放送、山形大学医学部、県医師会、県看護協会)が7月8日(木)、新庄市民プラザ大ホールで開かれ、新庄市民ら約100人が参加し、疾病やその予防法について知識を深めました。
 開講式では、主催として寒河江浩二山形新聞社長、上野義之山形大学医学部長、中目千之山形県医師会長、来賓として山尾順紀新庄市長がそれぞれ挨拶。上野医学部長は「医学部では医学知識をわかりやすく伝える取り組みを地域貢献のひとつと考えている。今日は膵臓がんの治療の進歩や熱中症対策等について一緒に理解を深めましょう」と呼びかけました。
 続く講義では、はじめに山形大学医学部第一外科の元井冬彦教授が「難治がんの治療が変わる~膵臓がん治療の新展開」と題して講演し、治療が難しい膵臓がんの治療法ついて解説しました。元井教授は、手術前に化学療法(抗がん剤治療)を行うと生存期間が延びることや、手術不能の膵臓がんに対するコンバージョン手術(化学療法から外科治療へ方針の変更に伴う手術)について紹介し、外科治療、化学療法、放射線療法などの中から二つ以上の治療法を組み合わせる"集学的治療"を内科と外科が連携して行うことで、より高い治療効果を得られると説明しました。
 次いで医療法人かすかわ醫院粕川俊彦院長が「熱中症について」の演題で講演し、「前日より急に温度が上昇した日や多湿の日など熱中症になりやすい環境を知ることが予防につながる」と話しました。


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挨拶する上野義之医学部長
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講演する元井冬彦教授
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質問に応じる元井教授
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会場の様子