お知らせ

寒河江市で「すこやか教室」を開催 さがえ健康づくり教室
口から始める健康長寿をテーマに解説2026/06/30 【お知らせ】


講師を務めた歯科口腔・形成外科学講座の石川恵生先生

 6月23日(火)寒河江市ハートフルセンターで『すこやか教室』を開催しました。
 今回は、さがえ健康づくり教室「口から始める健康長寿」と題し、山形大学大医学部歯科口腔・形成外科学講座教授 石川恵生先生が講師を務めました。
 今回の講座では、テーマに関連し、元気に長生きするために歯医者に行こう、口腔ケアの重要性を中心にお話がありました。

 はじめに、参加者の方々へどういうときに歯医者に行くかとの質問があり、症状があれば、定期的になどの回答がありましたが、現在は「元気に長生きしたいと思ったら」「手術や抗がん剤治療が決まったら」、歯医者へいくことが大切とののお話がありました。

 次いで、口の健康は全身の健康と深い関係があり、口腔ケアについて説明がありました。口腔ケアとは、口をキレイにする、口のマッサージやリハビリをすることで全身の健康を保つことと定義されており、口が全身の健康に関係していることが分かると述べられました。日本人の死因の「肺炎」で亡くなる方の97%が65歳以上の高齢者であるが、口腔ケアで肺炎を減らせる可能性があり、口腔ケアの有効性の研究では、高齢者の肺炎のうち多くが誤嚥性肺炎であり、老化により飲み込む力や吐き出す力が低下してしまうことで誤嚥しやすくなってしまうことから、口腔ケアで細菌や食べかすを減らすことで肺炎を減らせることが証明されていると述べられました。また、この研究では歯がない方も対象としており、歯がある方と同様に口腔ケアの有効性が見られたことから、元気で長生きするためには、歯があってもなくても口腔ケアが重要であると説明がありました。

 続いて、手術や抗がん剤治療の口腔ケアとの関係についてお話がありました。病院での治療は、手術や化学療法、放射線治療があるが、治療の際に起きるトラブルは口が原因になることもあり、ばい菌による手術部位の感染や術後のしっかりとした栄養補給のためにも、治療前の口腔ケアが大切であるとの説明がありました。また、手術や化学療法などの治療は全身への様々な負担もかかり、口のトラブルも起きやすく、治療に支障が出てしまうこともあるので、治療開始前には早めに歯医者へ行き、悪いところを無くし、しっかりと咬めるような状態で入院することが理想であると述べられ、歯のため、口のため、身体のために症状がなくても定期的に歯医者に行くことを勧められました。

 最後に、古くて新しい虫歯の話というテーマでもお話しいただきました。お話しの中では、虫歯に関係するプラークの説明、プラークによる虫歯の成り立ち、虫歯の予防方法の実際について説明があり、歯みがきや砂糖の摂取制限、フッ素も大切であるが、口をキレイにするだけではなく、生活習慣の改善・規則正しい食生活が第一であると述べられました。良好な生活習慣が良好なお口の環境へつながり、全身の健康にもなるとの内容で、今回の講座を締めくくりました。

 講座後には、質疑応答が行われ、参加者より本日の講座に関連して自身が気になっていることを中心に質問があり、先生より丁寧な解説も含め、お答えいただきました。

◆すこやか教室とは・・・ 「山形県コホート研究」の成果の還元と県民の健康増進を図る目的で2007年にスタートした山形大学医学部の出前講座です。研究に協力している自治体(山形市、酒田市、寒河江市、東根市、天童市、上山市、米沢市、高畠町、舟形町)からテーマを募り、山形大学医学部の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が講演や実技指導を行っています。

講座の様子
参加者の方へ寒河江市より歯ブラシ等が配布されました