寒河江市で「すこやか教室」を開催 生活習慣病予防セミナー
「糖尿病」~糖尿病の正しい理解と重症化予防のポイント~をテーマに解説2025/11/27 【お知らせ】

11月21日(金)寒河江市ハートフルセンターで『すこやか教室』を開催しました。
今回は、生活習慣病予防セミナー「糖尿病」~糖尿病の正しい理解と重症化予防のポイント~と題し、山形大学大学院医学系研究科看護学専攻臨床看護学分野教授 諏佐真治先生が講師を務めました。
今回の講座では、糖尿病とは・糖尿病の予防について・糖尿病の重症化についての3点を中心にお話がありました。
はじめに、日本における糖尿病の患者数について、2016年の調査では糖尿病が強く疑われる人、可能性が否定できない人はそれぞれ1000万人おり、食生活の変化や運動不足が増加の原因と考えられるとのお話がありました。
次に、糖尿病の説明の前にインスリンについて、インスリンは血糖値を下げるホルモンで、膵臓から分泌され血液を通じて肝臓や筋肉、脂肪などへ運ばれ作用し、エネルギーの産生・貯蔵に使用されるブドウ糖が細胞内へ入る際の仕組みに作用しているとの解説がありました。糖尿病とはインスリンが不足する、インスリンが効かないことにより、血糖値が下がらない病気のことであり、原因としては、分泌部位である膵臓に問題がある「インスリン分泌不全」、作用部位である肝臓や筋肉、脂肪などに問題がある「インスリン抵抗性」であるとの説明がありました。また、糖尿病網膜症などの血管合併症に関しても説明があり、合併症を予防するためには血糖値を下げることが必要であり、治療として食事療法・運動療法・薬物療法を組み合わせていくが、合併症が進行してからの治療は難しくなるため、早期治療が重要であると述べられました。
続いて、糖尿病の予防として、食事療法に関する研究の解説があり、適正な総エネルギー量とバランスを図る食事療法が有用であり、特にエネルギー量は多くても少なくてもいけないとのお話があり、国際糖尿病連合による健康的な食事の推奨事項が紹介されました。次に、運動療法について、有酸素運動・レジスタンス運動・バランス運動が効果的であり、3つの運動を適切に行う方法としてラジオ体操をあげられ、歩行などの他の運動と組み合わることで効果が上がるとの解説が研究結果と併せてありました。また、糖尿病の発症予測として、糖尿病リスク予測ツールの紹介もありました。
最後に、糖尿病の重症化について受診中断のお話があり、自覚症状が初期段階では見られず、放置すると進行し合併症への進展につながってしまうと述べられました。また、糖尿病のスティグマ(負の烙印)として、糖尿病に関して誤った知識や情報が拡散してしまい、患者が社会から支援を受けられないなどの不利益を被るケースも報告されており、患者自身が適切な治療の機会をのがしていることもあるため、現在、糖尿病があっても元気に暮らせるようにキャンペーンを日本糖尿病学会や日本糖尿病協会も取り組んでいるとのお話がありました。
講座後には、質疑応答が行われ、参加者より糖尿病に関連して自身が気になっていることを中心に質問があり、先生より丁寧な解説も含め、お答えいただきました。
◆すこやか教室とは・・・ 「山形県コホート研究」の成果の還元と県民の健康増進を図る目的で2007年にスタートした山形大学医学部の出前講座です。研究に協力している自治体(山形市、酒田市、寒河江市、東根市、天童市、上山市、米沢市、高畠町、舟形町)からテーマを募り、山形大学医学部の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が講演や実技指導を行っています。
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