お知らせ

「県民健康講座」で認知症の最新情報について解説2025/05/12 【お知らせ】


講演する 小林 良太 准教授

 健康寿命延伸に向けて身近な病気や最新の医療を学ぶ県民健康講座(主催:山形新聞、山形放送、山形大学医学部、県医師会、県看護協会)の今年度初回講座が5月8日(木)、山形市の県生涯学習センター遊学館で開かれ、市民ら約200人が参加し、疾病や予防について知識を深めた。
 本学部からは、山形大学医学部精神医学講座の 小林 良太 准教授が「認知症を正しく知り、認知症と共に生きる」と題して、認知症の基礎知識や症状、診断、治療及び予防について講演を行った。
 小林准教授は、「認知症とは、いったん正常に発達した知的機能が、持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活(仕事、日常の社会活動、人間関係)に支障をきたすようになった状態であり、認知症のタイプごとに症状の特徴や原因となる異常なタンパク質が異なる。認知症が疑われる場合には、まずかかりつけ医に相談してほしい。」と解説した。
 また、「みなさんが持っている認知症のイメージと、実際の認知症との間にはギャップがある。誰もが認知症になり得るという認識で、認知症になっても生きがいや希望をもって共生して暮らすことができるよう、認知症バリアフリーの推進、社会参加の機会の確保などの推進に取り組むことが重要である。」と強調し、参加者も頷きながら熱心に耳を傾けていた。
 同講座では、山形済生病院人工関節センターの福島重宣センター長も「注意したい膝の病気」の演題で講演した。

講演の様子
多くの方からご参加いただきました