お知らせ

上山市で「すこやか教室」を開催
入浴事故防止について解説2024/12/13 【お知らせ】


講師を務めた大倉看護師

 9月27日(金)上山市役所大会議室において『すこやか教室』を開催いたしました。
 今回は「入浴事故防止」をテーマに、山形大学医学部附属病院 救急看護認定看護師 大倉みさきさんが講師を務めました。実際に上山市の公衆浴場へ出向いた話なども交えつつ、入浴時に気を付けるべきポイントや事故が起きた時の対応などの解説を行いました。

入浴による良い点、注意すべき点は表裏一体
 血管が拡張し血流が促進されることによる全身への酸素供給の増加や老廃物排泄促進。筋肉や関節の負荷が減ることによるリラックス効果など、様々な効果が得られます。しかし、入り方によっては、急激な血圧の上昇や低下により、心臓や血管に負担をかけることになってしまうので、注意が必要です。
 入浴に潜む危険として、一番怖いのは入浴に関連する温度変化や脱水が影響して、脳梗塞やくも膜下出血、急性心筋梗塞や大動脈解離などの生命に直結する病気を引き起こすことです。また、めまいや意識低下による溺水にも注意が必要で、最悪の場合窒息して生命に関わる事態になり得ます。そのほか、循環湯によるレジオネラ肺炎、転倒による骨折・頭部外傷などの危険もあります。

防ぐためには
・浴室、脱衣所を温めて、居室内との温度差を減らしましょう。
・熱いお湯、長湯は避けましょう。(湯温38~41度に10分ほど)
・手足などに掛け湯をして、体の末端をしっかり温めてから浴槽へ入りましょう。
・心臓や呼吸器に不安がある方は、水圧による負担を軽減するため半身浴がおすすめです。
・浴槽から急に立ち上がると血圧が急激に低下する恐れがあります。ゆっくり立ち上がりましょう。
・入浴前に水分をしっかり取りましょう。
・飲酒後の入浴、食後すぐの入浴は避けましょう。
・サウナは(お好きな方も多いでしょうが特に高齢者や心血管系に持病のある方には)おすすめできません。
・入浴前に家族に声がけし、お互い気を配りあいましょう。

「万が一」が起こってしまったら
・まず落ち着いてお風呂のお湯を抜きましょう。無理なら顔を水面から引き上げます。
・極力、目を離さないようにし、焦らず119番。救急車の到着まで、電話口で状況を伝えて指示を仰ぎましょう。
・心肺蘇生法は、いろいろなところで体験されている方も多いと思いますが、今一度、流れを振り返っておきましょう。
こちらから「SOSやまがたコンソーシアム」AEDを使った救命救急~自宅で人が倒れたら!?~をご覧いただけます。

「ヒートショック」についてはなんとなく知っている、という方も多いかと思いますが、当講演でより理解を深め、その危険性を実感いただけたのではないでしょうか。体を清潔に保ちリフレッシュするためのお風呂で事故が起こらないよう、ご家族やお友達にも共有していただきたい充実した内容となりました。

◆すこやか教室とは・・・ 「山形県コホート研究」の成果の還元と県民の健康増進を図る目的で2007年にスタートした山形大学医学部の出前講座です。研究に協力している自治体(山形市、酒田市、寒河江市、東根市、天童市、上山市、米沢市、高畠町、舟形町)からテーマを募り、山形大学医学部の医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士が講演や実技指導を行っています。

講座の様子