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【プレスリリース】石川恵生講師の論文が『Medicine』に掲載されました2023/11/16 【研究成果】


研究成果について、プレスリリースしました。


 歯科口腔・形成外科学講座の石川恵生講師が筆頭著者となった山形県コホート研究に関する論文(Associations between subjective well-being, number of teeth, and self-rated mastication in Japanese adults: a cross-sectional study)が国際的学術雑誌である『Medicine』に受理されました。本論文は、山形県コホート研究にご参加いただいた6,846人を対象として、主観的ウエルビーイングに影響する因子を、歯数と咬合力という観点から調査した研究報告です。ウエルビーイングとは心身ともに満たされた持続的な幸福状態にあることを指し、主観的ウエルビーイングが高いと生命予後がよいという報告が多数なされています。
 主観的ウエルビーイングに影響を与える因子についての疫学研究は少なくありませんが、歯数と咬合力の組合せが主観的ウエルビーイングにどのような影響を与えるかについての報告はこれまでありませんでした。
 今回の研究結果では、歯数が少なく両方の奥歯でしっかりと咬むことができない人は、歯数が多くて両方の奥歯でしっかりと咬むことができる人に比べて主観的ウエルビーイングが低下することが明らかになりました。
 主観的ウエルビーイング向上のためには、歯数が多いだけでなくしっかりと咬めることが重要と考えられます。

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