お知らせ

高校生が がん医療・がん患者 に触れる
【科研費・研究成果公開促進費(研究成果公開発表(B))課題番号: 21HT0014】2021/12/16 【お知らせ】


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修了式にて(※撮影時のみマスクを外しています)

  山形大学医学部では、12月11日、高校生を対象に、幅広くがんについて学ぶ科学研究費のプログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ」を実施しました。
 2018年度からの開催で、4回目となる今年度のテーマは「コロナ禍でも山形のがん診療・がん研究は続けられるの?~患者さん・医療者の目線で~」。
 日本学術振興会科学研究費助成事業による「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、大学で科研費により行われている最先端の研究を小中高校生が体験することで、学術と日常生活との関わりや、科学がもつ意味を理解してもらうもので、大学の研究や研究者との対話などから科学の楽しさ、難しさ、不思議に触れ、科学に関心を持つことを目的としています。
 昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症対策のため、室内換気を定期的に行い、他の受講生との距離を充分に保つ等の措置を行ったうえでの実施となりました。
 プログラムでは、実施代表者で腫瘍内科医の鈴木修平医師による指導の下、「がんの分子学的基本」や「抗がん剤の仕組み、抗がん剤治療の選択」について座学を行なった他、抗がん剤のミキシングや点滴確保について模擬薬剤を用いて体験しました。
 実際の患者さんとの談話の場面では、がんが見つかった際の心境や治療の経過、家族の支えなど、患者さん自身の言葉で語られる経験談に、真剣な眼差しで耳を傾け、熱心に質問する姿が印象的でした。
 がん医療、がん研究の一端について学ぶことができ、学生からは、普段経験できない貴重な経験ができた、将来は医学を学びたいという希望を聞くことができました。

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学生(左)と質問に応じる鈴木医師(右)
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患者さんの体験談を聞く学生たち
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駆血帯の使い方を体験
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模擬薬剤で抗がん剤の調整に挑戦