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【プレスリリース】地域住民が終末期に過ごしたい場所を"自宅"と望む 割合は61.1%、家族と話し合っている割合は35.1%。 "自宅"の希望には、男性、後期高齢者、介護が必要な 人と同居していない、現在幸せ、などの因子が関連2024/05/10 【研究成果】


研究成果について、プレスリリースしました。

山形県コホート研究による、終末期に過ごしたい場所を"自宅"と望む関連因子についての研究が国際医学雑誌に掲載されました。

【研究成果の概要】
 本論文は、日本における超高齢化・多死社会において課題となっている、終末期に過ごしたい場所とその関連因子について調査しました。対象は、2021年12月から2022年3月の間に「健康と生活に関する調査」の質問票に回答した山形県地域住民10,119人です。解析の結果、全対象者のうち61.1%が終末期に過ごしたい場所を"自宅"と回答し、終末期に過ごしたい場所について家族と話し合っている割合は35.1%でした。終末期に過ごしたい場所を"自宅"と望む関連因子は、男性、後期高齢者、介護が必要な方と同居していない、終末期の話し合いをしていない、現在幸せである、不安や抑うつを感じていない、現在の収入では生活が苦しい、現在の居住地が祖父母の出生地と同じであることでした。自由記載内容からは、家族への配慮などを含め個々の背景を踏まえて終末期に過ごしたい場所を話し合うことの重要性が示されました。山形県における自宅での死亡数の割合は14.4%であり、地域住民が終末期に過ごしたい場所と実際に過ごす場所とのギャップを埋めるための支援やシステムが必要と考えられました。


 論文情報 

【論文タイトル】
 Factors associated with community residents' preference for living at home at the end of life: The Yamagata Cohort Survey

【論文著者】
 Saito Tomoko 1), Konta Tsuneo 2), Kudo Sachiko 1), Ueno Yoshiyuki 3)

【所属】
 1)山形大学医学部附属病院看護部
 2)山形大学公衆衛生学・衛生学講座
 3)山形大学内科学第二講座

【雑誌名】
 Global Health & Medicine. 2024 Feb 29;6(1):70-76.
 doi: 10.35772/ghm.2023.01072.

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