外科学第一(消化器・乳腺甲状腺・一般外科学分野)講座へようこそ
日本の5大がんは胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん、肺がんですが、第1外科ではその内の4つのがんの治療を行っています。その他に膵がん、食道がん、胆嚢がん、胆管がんも治療しており重要な診療科であると考えています。日常、良くみられる良性疾患として、胆石症や急性虫垂炎があります。これらの疾患に対しても第1外科では迅速に診断して、適切な治療を行っています。これらの疾患では腹腔鏡下手術を行い、傷の小さな手術を行っています。膵がんは最も予後不良ながんですが、術前に放射線化学療法を行うことにより、切除不可能な膵癌が手術できるようになったり、手術後に抗癌剤を外来で投与することにより、5年以上生存例も多くなっています。粘液産生膵腫瘍(膵管内乳頭粘液性腫瘍)は進行すると、普通の膵がんと同様に予後不良となってくる疾患ですが、木村理教授は膵管内乳頭粘液性腫瘍の国際ガイドラインの作成委員であり、適切な手術のタイミング、および手術方法を考えながら治療しています。第1外科では乳がん・甲状腺がんを含めて、消化器疾患を全般に治療して、地域医療に貢献していますし、さらに全国、世界を相手にして新しい治療法の開発などを論文や学会で報告しています。また外科医減少と言われる昨今ですが、将来の若手外科医を育てて、最先端の外科治療が今後も受けられるように学生はじめ研修医も含めて、毎朝カンファランスを行い育てています。