公衆衛生学・衛生学講座へようこそ
公衆衛生学は、人々の健康を維持増進するための実践科学です。本講座では、その目的を達成する手段として重要な疫学研究の手法に力点を置いた教育を行っています。疫学の研究範囲は、集団を対象として喫煙や食習慣などの聞き取り調査をもとに実施されていた古典的な疫学研究から、患者を対象として臨床データをもとに実施される臨床疫学、さらには遺伝子多型との関連を探究する分子疫学へとその応用範囲を拡大しています。臨床の分野で重要視されている「科学的根拠に基づいた医学」(Evidence-basedMedicine: EBM)の「科学的根拠」は、この疫学的手法により評価されたものなのです。今や医学の多くの分野で共通言語となりつつある疫学の造詣を深めることで、リサーチマインドを持った医師が多く育っていくことを期待しています。さらに、予防医学など広い視野で健康にとりくむ研究を行っています。