内科学第三講座:神経学分野

内科学第三講座:神経学分野へようこそ

神経学分野は、脳・脊髄・末梢神経・筋肉まで全身に広がる神経系を対象としています。神経系には神経変性疾患、脳血管障害をはじめとする多彩な病気があり、認知、運動、感覚などの機能障害を引き起こすのが特徴です。この分野の目標は、神経系のしくみやその病気を明らかにし、神経疾患の適切な診断、治療をすることで、患者さんのよりよい生活を支援することです。そのために、診療面では緻密な神経診察と最先端の検査・知識に基づいた診断・治療はもちろんのこと、機能障害に対しても関連職種と連携して個々の患者さんに最適な医療をめざします。研究面ではパーキンソン病、レビー小体型認知症、正常圧水頭症などの神経疾息について、分子疫学的手法、神経心理学的手法、神経生理学的手法などを組み合わせた統合的な研究を行っています。これまでにも発症に関連する要因や発症メカニズムの解明を行ってきており、発症予防、早期診断、治療法の確立に向けて取り組んでいます。教育面では、論理的思考に基づく診断・治療と患者さんの生活の質まで配慮できる神経内科専門医、臨床的視点をもった神経科学者を育成します。