小児科学講座

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少子化が進む一方で、難治性疾患患者は必ずしも減少していません。また近年小児科医に求められる医療水準は、質的・量的に益々高くなっています。時代要請に応え、小児の健康とその健やかな成長を守るため、日々臨床に、研究に研鑽を童ねています。主に県内全域から、様々な難治疾患の患者さんをご紹介いただき、血液・腫瘍、新生児、内分泌・代謝、神経、循環器、腎臓、各グループにより、高度の専門的医療がなされています。同時に小児科専門医はもちろん、各種サブスペシャリティー専門研修施設として、高度専門医療を担う医療者の育成も行なっています。 基礎研究では、先天性の血液細胞異常、てんかん性脳症、難治性ネフローゼ症候群、先天性中枢性低換気症候群、シトリン欠損症等の遺伝子変異とその病態との関わりまた新たな病因遺伝子の探索を通じ、病気の進行にかかわる遺伝子やその他の要因について解析をおこなっています。研究の先行している疾患群に関しては、国内各施設から遺伝子診断の依頼があります。 それぞれが稀少疾患である小児の難治性疾患においては、適切な治療を創出する為に臨床試験研究が欠かせません。その為、小児がんの各種臨床試験研究へ の参加、小児及び成人シトリン欠損症への中鎖脂肪酸トリグリセリドの投与研究等、多施設共同臨床試験の主導や参加を行っています。