当講座では種々の精神障害についての研究、教育、臨床が行われています。我々の方針は、第一に、生物学的な手法と心理学的な手法、言い換えれば薬物療法と精神療法のバランスを取ることです。常にこのバランスを考えながら各精神障害と各患者に対する最良の治療を求めるようにしています。第二に社会と地域からの要請に答えるように努めることです。この観点から我々はうつ病などの気分障害、認知症などの老年精神障害、発達障害などの児童青年精神障害に力を入れています。もちろん、他の一般的な精神障害も扱っています。第三に臨床研究を重要視し、その結果を臨床に還元することです。