臨床腫瘍学分野

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平成19年6月1日に新設された講座です。附属病院では、腫瘍内科として診療を担当し、抗がん剤などの薬物を使ってがんの治療を行うとともに、より有効な薬物療法の開発を研究テーマとしています。 社会の高齢化に伴い、がん治療成績向上は国民的最優先課題となっています。がんの早期発見は重要ですが、残念ながら進行がんで発見されることも少なくありません。手術療法と放射線治療ががんの局所療法である一方、抗がん剤治療は全身療法ですので、特に手術の出来ない進行がんや、手術後の再発したがんの治療に、これまでも童要な役割を果たしてきました。分子標的楳剤等の浮入により「がん薬物療法」における最近の治療成績の向上は目を見張るものがあり、「がん薬物療法」は手術や放射線療法に並ぶ3本柱に位置づけられるようになりました。腫瘍内科医には、「がん薬物療法」の担い手としてのみならず、この3本の柱をどう組み立てて最良の治療を提供できるかナビゲートする役割も期待されており、これを上手に出来るプロフェッショナルの育成も私どもの重要な任務です。