薬理学講座

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薬理学講座では「薬物はどのようにして薬理作用を発揮するのか」「生体は薬物に対してどのような影響を及ぼすのか」、その基本を理解してもらうための教育を行っています。また、当講座の研究は循環器系や神経系を対象としています。特に心臓の異常電気活動が関わる疾患の発症機序や神経栄養因子による神経細胞の分化・再生機序、さらにその薬物療法の基礎研究を行っています。心臓突然死の多くは致死的不整脈が原因であり、心不全の場合の死因もその半数以上が致死的不整脈であると考えられています。心臓の異常電気活動の原因を明らかにすることは、基礎的重要性に加え臨床的な意義も大きいといえます。また、高齢化社会を迎え、アルツハイマー病などに代表される神経変性疾患が大きな社会問題となっています。神経栄養因子は神経細胞の生存・分化・再生などを促進するため、神経栄養因子の作用機序を明らかにすることは、神経変性疾患に対する治療法を確立するためにも重要であるといえます。